特徴的な治療法
ロボット支援手術
当院泌尿器科の特徴として腹腔鏡手術、ロボット支援手術が非常に盛んであることが挙げられます。腹腔鏡下前立腺全摘術、腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下腎部分切除術、腹腔鏡下副腎摘除術などの術式を非常に多く経験してきた実績があります。
ロボット支援手術は従来の腹腔鏡手術を、術者がロボットを操作することによって行う手術です。当院ではda Vinci Xiとhinotoriという2台のロボットを用いて手術を行っています。da Vinciという名前は15世紀の有名な芸術家である、レオナルド・ダ・ヴィンチにちなんでつけられました。hinotoriは国産手術支援ロボットですが、手塚治虫の超大作「火の鳥」にちなんでつけられました。ロボット術者は患者さんから少し離れたコンソールという場所で、3D画面を見ながら、カメラや鉗子を動かして手術を行います。ロボットの鉗子の先端は人間の手首のように自由自在に動かすことができ、腹腔鏡手術では難易度が高い針の運針も容易に行うことができます。手術支援ロボットの登場により、より繊細な腹腔鏡手術を行うことができるようになりました。
現在泌尿器科領域では前立腺癌に対する前立腺全摘除術、副腎腫瘍に対する副腎摘除術、腎癌に対する腎部分切除術・腎摘術、膀胱癌に対する膀胱全摘除術、腎盂尿管移行部狭窄症に対する腎盂形成術、骨盤臓器脱に対する仙骨膣固定術で保険収載されています。他疾患で手術の既往があったり、緑内障という目の病気があると、ロボット支援手術が選択できない場合もあります。お気軽に担当医にご相談ください。