患者の皆様へ

男性不妊(リプロダクションセンター 男性担当)外来

第1、第3木曜日 午後 / 担当医:大橋 正和、森田 伸也、高松 公晴

リプロダクションセンター

慶應義塾大学病院では、今年に入りクラスター部門としてリプロダクションセンターを開設しました。これにより、女性側を担当する産科とよりスムースな連携をとることができるようになり、ご夫婦そろっての治療が可能となっております。

当外来は、お子様を希望されているのになかなか恵まれないご夫婦のうちのご主人様サイドの診療を担当します。男性不妊症の治療目的は、精液性状を改善してお子様を授かることです。勃起が十分で無く、性行為がうまくいかないという方に対しては、当科内に設けてある「ED外来」が担当しています。

当外来では、問診、身体の診察、血液検査(一般採血やホルモン採血)、精液検査を行い、ご主人様の精子を造る機能(造精機能)を正確に把握し、お子様を授かるための最良の治療法を提示します。

男性不妊症の具体的治療法としては、以下の3種類に大別されます。

  1. 内服薬、ホルモン注射等により、内科的に精液性状を改善させる方法。
  2. 精索静脈瘤手術、精路吻合術等の外科的手術により、精液性状を改善させる方法。
  3. 逆行性射精に対する膀胱内精子回収、精巣内精子採取術(TESE)等により、ご主人様より精子を回収して、奥様への補助生殖医療(ART(体外受精等))に供給する方法。
ご夫婦に、それぞれの治療法の成績、メリット、デメリットをお話し、そのうえでご夫婦に治療法を選択していただいています。

精巣内精子採取術(testicular sperm extraction:TESE)につきまして

非閉塞性無精子症、精路再建不可能な閉塞性無精子症(先天性両側精管欠損症や精路閉塞部位が長いなど)、高度乏精子症、射精障害などの方が適応となります。
閉塞性無精子症や射精障害の場合は、局所麻酔で短時間で体に負担を与えずに行う精巣内精子採取術(Conventional TESE)を行うことが可能です。

一方、非閉塞性無精子症の場合は、じっくりとくまなく精巣をしらべる顕微鏡下精巣内精子採取術(Microdissecion TESE:MD-TESE)を行います。その際は、患者様の全身状態と、ご希望を踏まえて全身麻酔、腰椎麻酔、局所麻酔を選択して行うことが当院では可能です。全身麻酔を行う際は、麻酔科専門医が行います。

採取可能であった精子は、その場で、不妊治療専門の産科医師と培養師が回収、保管するため、すみやかに奥様への補助生殖医療へつなげることが可能です。