学生・研修医の方へ

レジデントの声

学生・研修医の方へ
01東邦大学卒 寺西 悠

2009年に東邦大学を卒業しました寺西悠と申します。現在透析チーフとして当院の『血液浄化・透析センター』をローテートしておりますので簡単にご紹介いたします。
当教室に入局後、泌尿器科医約5-6年目に透析チーフとしての期間が準備されております。泌尿器科を含め、内科の経験豊富な上級医と共に、シャント穿刺は勿論のこと、透析の理論、実際の透析処方、緊急の透析依頼などをこなしていきます。通常のHDFに加え重症例のCHDF(持続的血液濾過透析)などを実際に自力で組み、すぐにフィードバックがありますので日々成長を実感致します。当科は透析学会の認定施設でもありますので、入局した時点から透析専門医取得に必要な研修歴が加えられていきます。週3日の透析センター勤務の他、週2日は関連病院での外来勤務があり、休日は完全オフとなります。前日から遠出をしてリフレッシュすることも可能ですし、まとまった時間がとれますので基礎研究に打ち込むことも出来ます(この前の1日はコンサートに行き、別の日は培養している細胞で実験をしました)。

一昨年にda Vinch Xiの資格を取得致しましたが、当院では透析センターと手術室が同じフロアにありますので、空いた時間は手術を見に行くことができ、surgeonとしてのアクセスも非常に良好です。またこれまで国際学会で計4回ほど発表させて頂く機会があり、米国やヨーロッパ、南アフリカなどに行く機会を与えて頂き、まさに世界との距離の近さを実感しております。
当教室での泌尿器科としてのトレーニングは非常に密度が濃く、振り返りますとやはり忙しかったという実感がありますが、決して後悔はしません。同じ選択を迫られてもまた当教室を選びます。毎日爆笑しながら働いている病棟チームを見て入局を決めてくれた研修医の先生もいらっしゃいます(笑)!ぜひ見学にいらしてください。お待ちしております。

02千葉大学卒 茂田 啓介

初めまして、平成22年に千葉大学医学部を卒業後、初期研修を経たのちに慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室に入局いたしました、茂田啓介と申します。現在、医師8年目になり臨床業務と両立を図りながら基礎研究に着手しております。
まず、簡単に当泌尿器科のキャリアアップのシステムをご説明します。当泌尿器科に入局後、1年間は大学病院で下積みを含めた一般的臨床業務に着手していただきます。4-5年目は当泌尿器科が誇る関連病院で手術にあけくれる毎日を過ごしたのちに6-7年目は再度大学病院で専門知識と技能を学びます。8年目には基礎研究を中心に研究室に入り、学位取得を目指すといった流れです。

一見、どこの泌尿器科にありそうなスケジュールですが、1年間の『密度』が他泌尿器科と決定的に異なる点かと思います。最初の大学病院の1年間は手術こそ基礎的トレーニングに留まりますが、学会発表、臨床論文作成、米国泌尿器科学会応募などacademicな領域でさえいきなり責任をもって任されます。4-5年目には一般泌尿器科手術をoperatorとして行ったのち腎移植、小児泌尿器科の分野を大学病院で勉強し研鑽を積んでいきます。また空いた時間には若い内にテーマとして与えられた臨床研究内容を論文として仕上げることが可能です。6年時には後輩を持ち、教育を行う立場に変わり、7年目には身につけた知識と技術を総動員して病棟の長として病棟を管理する立場となります。8年目に基礎実験に着手を開始し、自分の専門分野を固めていく、といった流れです。

私の場合、当院の外科学教室と連携した臓器横断的内視鏡エキスパート医育成事業『PROCESS』というプログラムに参加させていただいております。このプログラム参加により、泌尿器科領域を超えた各臓器領域における網羅的な知識の習得並びに他科領域手術施行による科の垣根を超えた標準手術手技の体得が可能になると考えております。このように、当科では臨床と研究の融合を実践しており、若い内に両分野の開拓が可能であるといいう点で他に類を見ないと思います。 当科は入局後、常に濃厚な時間を短期間で習得できるという点が最大の特色ではないかと思います。私を含めた他大学出身の先生の中には慶應という名に押され、敷居が高く、入局を躊躇する方がいるかもしれません。しかし、当泌尿器科はすべての医局員にチャンスが平等に与えられます。つまり、背景がどうであれ頑張る人間には無限の可能性が開けています。当教室で自分の可能性を高めたい、更なる高みを目指したいという方には最適とも思える環境ではないでしょうか。 もし入局を迷っている若手の先生がいたら、自信を持って当科に入ることをお勧めしますし、一緒に頑張っていけたら素晴らしいと思います。是非、自分が後悔する選択をしないよう、一同心からお待ちしております。

03慶應義塾大学卒 髙松 公晴

初めまして。私は慶應義塾大学89回卒業で現在泌尿器科病棟チーフレジデントをしております卒後8年目の髙松公晴です。こちらでは慶應泌尿器科の後期臨床研修最後の学年であるチーフレジデントの立場から、慶應泌尿器科の後期臨床研修を振り返ります。

慶應義塾を始めとする大学病院の責務は、研究・教育・臨床の3本の柱からなると言われます。この3本柱は大学病院に限らず、医学に携わる医師全てが分担しているものです。即ち、日常医療である臨床、後進の育成である教育、そして個人の経験を未来の医学の礎とするための医学研究です。慶應泌尿器科の後期臨床研修ではこの3本柱をバランス良く指導していただきました。

① 臨床について

慶應泌尿器科では初期臨床研修が終了した後、入局1年目は(期間は様々ですが)大学病院での勤務に従事します。フレッシュマンと呼ばれるこの期間に、術前・術後の患者管理や、感染症をはじめとした泌尿器科内科的管理、悪性腫瘍の患者様に対する社会支援をはじめとした全人的管理などを学びます。この時期は初めて学ぶことばかりで大変なことも多い時期です。同年代も多い大学病院で励ましあいながら、乗り切ることで臨床の勘を体得します。この臨床の勘がこの後の出張病院での肝となります。
その後2-3年間の出張病院での臨床生活では1年ごとに2-3病院での臨床業務に従事します。ここで手術・外来業務を学んでいくわけですが、この期間に集中的に外科的治療手技を学べるのは、フレッシュマン時代に体に染みつくほど内科管理を学んでいるからです。この出張時代に一般泌尿器科医としての基礎を作ります。
そして大学病院に帰室し、2年間レジデント・チーフレジデントと呼ばれる大学病院での病棟管理業務に従事する中で、先端的治療(ロボット支援腹腔鏡手術や臨床治験など)や困難症例(合併症が多い症例や、他科合同手術など)を経験し、百戦錬磨のスタッフに指導いただくことで臨床のスキルを磨いていきます。この時期に泌尿器科専門医を取得することになります。

② 教育について

慶應泌尿器科後期臨床研修では入局直後のフレッシュマン時代を大学病院で過ごします。この時期には主にチーフレジデント、レジデントがフレッシュマンを指導します。学年が近いチーフレジデントからの指導であることと、食事などの日常生活を共にすることで、密な指導を受けることができます。この時期は、教育を受ける立場です。
関連病院に出張すると、今度は少し年の離れた先輩医局員の指導を受け、具体的な外科的技術や臨床のtipsを学びます。関連病院によっては初期臨床研修医への指導を通して、教えることの難しさを体験します。
そして大学病院に帰室すると、大学スタッフからの指導を受けると同時にフレッシュマンを自ら指導をする立場となります。それぞれのチーフレジデントが、自分が教わったことを、それ以上にわかりやすく、「自分ならこう教えてほしかった!」と思いながら、日々指導をしています。私自身、時に同期と指導方法について意見を交わしながら、全力で後輩への指導をしている毎日です。 このように屋根瓦式に、教わりながら同時に後輩を教えるという点が、慶應泌尿器科後期臨床研修の特徴です。後期研修終了後にどこで勤務するにしても、後進の育成に携わるこの経験値が、財産になると思います。

③ 研究について

医学研究は個々の症例から学ぶ症例報告、個々の症例を積み重ねて共通点・相違点から疾患の特性をとらえる臨床統計、そして疾患の背景にある生物学的・生理学的現象を解明する基礎研究に分けられます。慶應泌尿器科の後期臨床研修では、フレッシュマン時代に地方会などで症例報告を経験します。私自身東京地方会で発表し、ベストプレゼンテーション賞を受賞することができました。その後も関連病院でも定期的に症例報告の発表をさせていただき、埼玉地方会ベストプレゼンテーション賞を受賞し、複数の症例報告を論文化することができました。これは、大学で研究や後輩の教育に携わってきた先輩方が、関連病院にたくさんいらっしゃり、熱心なご指導をして頂ける環境が整っているからこそのことです。 症例報告を積み重ねると、症例をマスとして捉える見方が身についてきます。すると臨床統計での報告を開始します。私は、アメリカ泌尿器科学会(AUA)で2017年に2演題発表させていただき、2018年にも発表をする予定です。また、ケースシリーズの報告により、日本小児泌尿器科学会でベストポスター賞を頂くことができました。これも、数多くの後進を指導してきた大学での指導があっての賜だと思います。
このように臨床研究を経験することで、後期臨床研修終了後に基礎研究を志す先生が多いのも慶應泌尿器科の特色だと思います。もちろん手術などの臨床スキルを磨くために関連病院で研鑽を積む先生も多いですが、チーフレジデント終了後に大学院入学や、1-2年間の基礎研究期間を選択することも可能です。
このようなステップアップの研究が、慶應泌尿器科後期臨床研修の特色だと思います。

この研究・教育・臨床のバランスの良さが慶應泌尿器科後期研修の強みであり、慶應泌尿器科医師を形作るものだと思います。 泌尿器科に興味のある先生方は、是非一度足を運んでみてください。もし雰囲気が肌に合うならば、是非、実学としての泌尿器科学を体現しに、慶應泌尿器科へ来てください。お待ちしています。