ご挨拶

第24回泌尿器科分子・細胞研究会
会長 大家 基嗣
(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室 教授)

第24回泌尿器科分子・細胞研究会を平成27年2月27・28日にJPタワーホール&カンファレンスにおいて開催させて頂きます。伝統ある本研究会を担当させて頂きます事を教室員一同とても光栄に存じております。本研究会は泌尿器科細胞解析研究会として発足し、第1回は教室の故田崎寛教授が平成4年2月29日に開催しました。フローサイトメーターが細胞解析にイノベーションをもたらし、細胞生物学に新展開をもたらしていた時期です。私事で恐縮ですが、当時慶應義塾大学のレジデントとして会に参加し、新しい時代の到来を肌で感じ、最先端の研究に憧れながら自らも基礎研究に身を投じる決意をいたしました。それからあっという間に23年が経過しました。細胞解析から分子の解析へと時代の主流はシフトし、研究会の呼称も泌尿器科分子・細胞研究会に変わりました。分子、細胞、組織、臓器、そして個体へとすべてのステージの基礎研究を網羅している研究会であります。

本研究会のテーマを「泌尿器科学の基礎ぢから」とさせて頂きました。泌尿器科学を専門とする私達は恒常的な人手不足という逆風にさらされながらも着実に泌尿器科学の基礎研究を発展させてきました。本研究会で発表される研究のレベルは高いと感じていらっしゃると思います。この誇るべき泌尿器科の研究における基礎体力を自覚するとともに、後進をしっかり指導していかなければならない使命を再認識するために設定したテーマです。

開催場所であるJPタワーホール&カンファレンスはKITTEと称される東京駅丸の内口に隣接した複合施設です。オリンピックを控え、大都市東京は日々変化を遂げつつあります。この時代の息吹を感じながら泌尿器科学の真髄をともに学び、語り合う貴重な機会であると考えています。多数の演題の御発表と御参加をお待ち申し上げております。