特殊外来

結石外来

(第2、第4木曜日午後 担当医:長倉和彦)

尿路結石にはその部位により、腎結石、尿管結石、膀胱結石があります。当外来では尿路結石の経過観察、治療指針の決定、治療後の再発予防指導などを行っております。
腎結石は症状を呈することが少ないですが、それが尿管に落ちて詰まった尿管結石は、突然の脇腹や背中の激痛を引き起こします。血尿や頻尿をきたすこともあります。また尿の流れが悪くなることで腎臓が腫れて水腎症を呈する場合があり、この状態が長く続くと腎臓に負担がかかり、腎機能を低下させることもあります。

尿管結石の診断のための検査としては尿検査・超音波検査・単純レントゲン検査を行います。さらに必要に応じて排泄性尿路造影・腹部CTを行うこともあります。

5mm以下の結石は、飲水、運動などの日常生活指導のみで自然排泄を期待できるので、無治療で経過観察します。排石促進を目的とする薬剤を投与することもあります。ただし繰り返す疝痛発作、尿路感染の合併、上部尿路閉塞で腎機能低下が懸念される場合は積極的な治療を行います。
結石が10mmより大きい場合には、結石を体外に出すため積極的な治療を行います。積極的治療法として下記の治療から選択します。
ESWL:体外衝撃波結石破砕術
体外で発生した衝撃波を体内の結石に収束させ破砕します。切開や麻酔の必要がなく、鎮痛剤の使用のみで出来るため現在尿路結石治療の第一選択となっています。当院ではDornier社製のDeltaIIモデルを導入しており良好な治療成績を収めています。ほとんどの結石はこのESWL単独で治療可能ですが珊瑚状結石や大きい結石の場合はPNLを併用することがあります。また下部尿管結石ではTULを併用した方がよいこともあります。
TUL:経尿道的尿管砕石術
細い内視鏡を、尿道・膀胱を経由し尿管に挿入し、lithoclast(リソクラスト:空気圧式砕石装置)やHo:YAG laser(ホルミウムヤグレーザー)などによって結石を破砕します。腰椎あるいは硬膜外麻酔が必要となります。
PNL:経皮的腎砕石術
背中から腎臓に約1cmの瘻孔をあけ、内視鏡を挿入してレーザーなどで結石を破砕します。全身麻酔が必要となります。ESWLで破砕できないような珊瑚状結石や大きい結石に適応になります。

排石された結石の成分分析を行い、結石成分に従って食事指導や薬物療法を行います。また結石成分に関わらず、水分を多く摂取することが再発予防の基本です。1日2リットル以上が水分摂取の目安です。水分の補給源としてはとくに指定はしませんが、清涼飲料水、甘味飲料水、コーヒー、紅茶、アルコールの過剰摂取は避けてください。食事については偏食・過食を是正し、規則正しくバランスのとれた食生活を送ることを心がけてください。

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