臨床研修募集

腹腔鏡下手術トレーニングシステムについて

泌尿器科領域の手術において、現在、腹腔鏡手術が低侵襲手術として注目されております。

腹腔鏡手術は、内視鏡下に細い手術器具を用いて臓器の摘出や再建を行うため、開腹手術とは全く異なった知識や技術を要します。しかし、その教育システムには確固としたものがないのが現状です。

当教室では、若い泌尿器科医を対象としてドライボックスでのトレーニングを行っていますが、指導医である宮嶋医師は、その成果を2008年、第96回日本泌尿器科学会で報告し、総会賞を受賞致しました。また、2008年11月の読売新聞において、当科でのトレーニングの様子が紹介されました(写真)。現在、当教室での腹腔鏡手術の教育システムの確立のため、日々努力しております。

当教室での腹腔鏡手術教育システムは以下の通りです。

(1)ハサミでの切り取り作業

@円形の切り取り作業

Aハート型の切り取り作業

⇒腹腔鏡手術では、左右の手の協調運動が非常に重要です。まずは円形の切り取り作業をすることで、2次元の視野になれ、協調運動を学び、ハート型という複雑な形の切り取り作業へと進みます。

(2)縫合作業

@水平方向の創を縫う縫合作業

A垂直方向の創を縫う縫合作業

⇒泌尿器科の腹腔鏡手術は、腎部分切除術での腫瘍を切り取った後の腎の縫縮、前立腺全摘術での膀胱尿道吻合など、腹腔鏡下に縫合作業が多いのが特徴です。まずは簡単な水平方向での運針を学び、垂直方向の運針へと進み、いかなる状況においても腹腔鏡下で縫合できる技術を習得します。

(3)手術への参加

当教室の腹腔鏡手術の症例数は非常に多く、腹腔鏡下前立腺全摘術の症例数は日本最多です。ドライボックスでのトレーニングをしながら、これらの手術にスコピスト、助手として参加し、実際の腹腔鏡手術を学びます。そして現在数人が実際に腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下副腎摘除術、腹腔鏡補助下腎尿管全摘除術、腹腔鏡下前立腺全摘術を泌尿器腹腔鏡術認定医のもと、術者として手術に参加しています。

当教室ではこれらのトレーニングののち、日本Endourology・ESWL学会認定泌尿器腹腔鏡術認定医の指導のもと、泌尿器腹腔鏡術認定医取得を目指しています。

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